2016年8月31日水曜日

被災地訪問

東日本大震災から5年と半年が過ぎました。



今回、訓練で福島に来たということで、かねてから訪問したかった



被災地の方に他候補生と共に行ってきました。



今回、訪れたのは福島県の中でも特に被害の甚大だった、
南相馬市、浪江町に行ってきました。



いずれの町も津波の被害だけでなく、原子力発電所爆発で



放射線の影響が色濃く残った場所でした。



また浪江町にいたっては、今年の7月まで入場が規制されていたことから、



復興が進まず、5年経った今も震災で被害を受けた建物などが多く見られました。



↑海岸線に作られた防潮堤 @南相馬



↑大量に残された汚染土が積まれたフレコンバック @南相馬



↑原発20キロ圏内から運び出せない、フレコンバックや瓦礫 @浪江町



↑津波で家が流され、基礎だけが残ったお宅  @浪江町



↑津波で被害を受けた小学校 その1 @浪江町
(生徒、教師は全員無事だったそう)


↑津波で被害を受けた小学校 その2 @浪江町



今回、被災地訪問で感じたことは、改めて被害の甚大さを痛感したことで、


津波の影響があったエリアはすべてを消し去り広大な草原のようになり、


5年たった今も復興に向け作業する方や帰りたくても帰れない住民の方がいることを知りました。



また放射線がより作業を困難にし、住民の方にも重くのしかかっている現状があることを知り、



復興を遅らせているのだと教わりました。中には震災直後のままという場所がありました。




今、自分にできることは、今回の訪問で見て聞いた福島の現状を



こうしてブログで紹介したり、海外に行った際に伝えることが役目だと思っています。



復興はまだまだ道半ばだと思います。



今回の経験を今後の活動にどう活かせるかはわかりませんが、



同じ日本に住む者として、知れたことは良かったし、いい経験になったと思う。







2016年8月23日火曜日

野外訓練

JICAの派遣前訓練の中でも過酷と言われているのが、




「野外訓練」で世間はお盆休み?の中、実施してきました!




場所は訓練所のグランドで実施し、




必要最低限の資源(水・食料など)とテントでの生活(シャワー無し)という状況で2日間





生活を送ることで、任国での不自由な生活を疑似体験するとともに、




ストレスが溜まった状態で初めて話す候補生とグループになり、




オリエンテーションを通じたチームビルディングの訓練をするのが目的でした。




早朝からテントを張り、遠く離れた水汲み場まで、グループ分の水を運んだり、




薪を割って燃やしたり、少ない食料から2日分の食事の配分を考え、




満腹感を満たすための工夫を凝らしたりと




まるでサバイバルをしているかのような内容でした。




▼こちらがグランド風景






また、真夏の日差しの中での訓練には、体力的にもきつく、



特に女性の候補生は辛そうでした。




2日目はゲリラ豪雨があったり、カンカン照りに晴れたりと交互に変わる悪天候の中、



オリエンテーションで知らない土地を知らない他の候補生と



地図とコンパスを頼りに約10キロほどを歩き、ゴールを目指しました。




ほんとに疲れましたね。




しかし、終わった時の充実感や達成感は得ることができました。




それ以上に、




これまでのように当たり前のように水を飲めなかったり、空腹を感じる中活動をしたり、




シャワーに入れなかったり、悪天候の中ストレスが溜まった状態で活動したりと、




今までの生活では、感じることができなかった感情や任国を想定し体験をすることで




貴重な経験を積むことができました。




本当に、日本はあたり前の水準が高い!




この水準を世界の水準にしたいと、再認識!




訓練も残り3週間、毎日が充実していて過ぎ去るのはあっという間ですが、




少しでも成長できるように、頑張っていきます!








2016年8月12日金曜日

中間試験終了!



既に前述しましたが、


訓練所での生活では、ほとんどの時間が語学研修に費やされています。



1日3時間~5時間が語学研修の時間で、この70日の訓練で


中学で勉強する英語の授業の2年間分に相当する時間を語学研修に費やすそうなので、



すごい知識が詰め込まれていっています。




そして、訓練期間も半ばに差し掛かったところで迎えた中間試験。



内容はそれほど難しいものではなく、レベルチェックという印象。



ただこのテストで悪い成績だと週末の外出が禁止になる人もいるとか・・



私はというと、問題なく合格点で、訓練前より語学は上達している気がしましたが、



トップの人と比べるとまだまだ未熟だと痛感。。。



残り半分の訓練でどこまで成長できるかが、今後の活動にも影響してきそう。



また先週、OBの方々が訪問されて、同じ派遣国の先輩方からお話を聞く機会がありました。



現地での生活、感染症の実態、気をつけるべき点などネットで調べるだけでは知りえない、



リアルな情報を入手できました。



また英語が通じないケースが結構あるというので、基本的な現地語は使えるようにならないと



生活に困るとのことでした。



フィリピンには一番多く使われるタガログ語をはじめ、80を超える言語があるので、



全部を覚えることは難しいかもしれませんが、



タガログ語と派遣先の言語は基本的な会話ができるようにはなっていきたいですね。





ようやく福島の天気も夏らしい天気に。
(相変わらず夜は寒いくらいですが。)



睡眠時間や訓練の疲れから、体調を崩す人も出てきたので、
派遣されてからもそうですが、体調管理だけは徹底していかなかれば。







最後に、先週末に近くの安達太良山に登った時の写真を。





片道4時間の道のりでしたが、天気もよくいいリフレッシュになりました。




今まで福島には来たことはありませんでしたが、



自然に囲まれて、夜は星もキレイに見れ、今まで都会で暮らしてきた自分にとっては、




新鮮な環境で、居心地がいい場所です。