3月末から10日ほど日本に帰国しておりました。
青年海外協力隊では任期中一度だけ日本へ帰国することが認められています。
およそ半年ぶりの日本は何も変わっておりませんでしたが、
生活のいたるところで先進国ならではの生活環境、有り難さを感じましたので、
少し気づいたことをここに書いておきたいと思います。
・交通機関の時間の正確性
飛行機を除いたフィリピンの交通機関に時刻表というものはほとんど存在せず、
かつ飛行機も頻繁に遅延します(30分~1時間の遅延なんて普通です)。
ジープニーやバス、バンは人がいっぱいになるまで出発しないのが当たり前。
ですので、遠出する際の時間の計画が立てづらいです。
それに比べて日本は、等間隔で電車やバスが時間通りに走っており、
当たり前ですが、本当に有り難いんです。
・生活水
生活に欠かせない水も違います。
まずお湯ですが、ほとんどの地域でお湯はでません。
出たとしても各家庭で給湯器をつけないと出ないので、富裕層しか給湯器を購入できません。
給湯器があっても無限にお湯が出る訳でないのがフィリピンの現状です。
私が住むアパートはもちろんお湯は出ませんので、日々水シャワーを浴びており、
いくら常夏のフィリピンでも水シャワーの浴び始めの際は億劫になります。
だから日本での久々のお湯シャワー、お風呂は本当に気持ちよかったです。
やはりお風呂は日本人にかかせませんね。
あと水道水が飲める日本は世界的に見れば異常なんです。
フィリピンはもちろん世界で水道水を飲める国は数える国しかなく、
それでも日本では浄水器をつけたりと
まー、本当に贅沢な国だと感じてしまいます。
フィリピンの水は各地域の浄水場で浄水したものが流れてきますが、
僕の家庭の水は少し濁っていますし、なんだったら少しとろみがあります。
入居して早々日本の感覚で、この水でお米を焚いて食べてしまったこともありますw
でもまだお腹を壊したことはありません。
・食事の美味しさ
フィリピン料理の味付けは醤油と砂糖、塩を使ったいくつかの定番の味付けで、その味付けも濃いものが多く、
素材の味の良さを美徳とする日本の食事はやはり私には素晴らしく感じました。
気づけばフィリピンで生活を初め半年、体重は3キロほど落ちていました。
理由はフィリピン料理に飽き、職場でお菓子やケーキを頻繁に進められても笑顔で断り、
自炊で野菜ばかり食べていたから。
でも安心してください。私、健康ですw
逆にそんな食生活をしているフィリピンの肥満率は高く、死亡原因の上位に糖尿病があげられます。
また生の魚や野菜を食べるのも久々で本当に帰国している間のすべての食事が感動の連続でした。
フィリピンへ戻る際もカバンいっぱいの日本食や調味料を持ち帰りました。
日本は本当に美味しいもので溢れかえっています。
他にも、、、
コンビニの利便性(流通に課題があり、フィリピンのコンビニでは弁当やパンなどがなく軽食を買ったりすることはできません。飲み物・お菓子ばかり)
や、落ちているゴミの量、高齢者の多さ(やはり日本の高齢者は多いし元気。逆にフィリピンでは子供の多さが異常です。)など気づくことは多いです。
フィリピンに来る前からこれらの事はある程度はわかっていたことですが、
久々に日本に帰国して、反対にそのレベルの高さや先進性、有難味を感じずにはいれませんでした。
よく海外経験者が久々に帰国した際に受けるこのような感覚を逆カルチャーショックといいますが、
まさにそれです。
日本に住んでいるだけでは、その生活環境のレベルの高さや有難みに気づかないで生活していることが多いですが、
海外で生活してみてやはり日本は進んだ国なんだと感じずにはいれません。
一方で、生活者の面から言うと日本人は生活に追われ忙しくしていて、
生活の中でなかなか笑わないということも今回気づかされました。
フィリピンの方は知らなくてもすれ違うだけで笑顔で挨拶してくれますし、大人でも大笑いする光景が日常です。
それが日本人の文化、価値観と言えばそうなのかもしれませんが、
いい環境で生活していても、笑い、笑顔の多いフィリピンの方が幸福度が高いのではないか、
決して良い生活環境で生活するだけがすべてでないということを感じ、考えさせられました。
この他にも日本にはない素晴らしいところがフィリピンにはたくさんあります。
この両方を知る者として、フィリピンならびに日本に両国の良さを伝えたり、発展に貢献していきたいと
生意気ですが、考えています。
さて、青年海外協力隊での活動ももう折り返し地点、
活動のすべてが順調にいっているわけではありませんが、
フィリピンでの生活を楽しみながら過ごしていきたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿